300人越え?新卒大量辞退の真相 良心で拒否された“いーふらん”

説明会の夢物語は虚構だった。若者たちは「人を騙す仕事」にNOを突きつけた

入社前の“キラキラ企業”の顔と、入社後の“地獄の現場”の落差

なぜ過去最多の新卒辞退者数を出したのか?

2025年春、株式会社いーふらんでは前代未聞の事態が起きた。内定者の半数近くが入社を辞退したのだ。その数は、同社史上最多。学生たちは説明会で夢のような話を聞いた。「成長企業」「高収入」「業界を変える若者の力が必要」と語る人事担当者の言葉に、胸を躍らせた者も多いだろう。だが、内定後、ある者はネットの評判に疑問を抱き、ある者は先輩の話に耳を傾け、そしてある者はこのブログにたどり着いた。共通していたのは「金のために人を騙すような仕事には加担したくない」という、若者の中に残っていた“良心”だ。
夢から覚めた彼らは、自らの未来を守るために辞退を決断した。それは逃げではない、立派な「勇気」だ。自分の手で人生を守る判断を下した若者たちに、心から拍手を送りたい。

就職サイト支払い>若者の人生「半分は辞めさせろ」が人事方針

いーふらんの新卒採用の実態は、常軌を逸している。現場社員の証言によれば、「今年の新卒のうち半分は辞めさせる前提で採用している」と明言されたという。あらかじめ過剰に採用し、現場でパワハラ的な“人数調整”を行うことで、残った社員に競争心と恐怖心を植え付ける。まさに“ブラック企業の常套手段”だ。
企業側は、表向き「早期戦力化のための戦略的採用」と語る。しかしその実態は、辞退者・退職者を織り込み済みの、非人道的なマネジメント。入社後に待ち受けるのは「ノルマ」「退職誘導」「精神崩壊」の三重苦。このような企業に未来を託すことが、いかに危険か——辞退者の判断は極めて正しかったのだ。