おたからや詐欺チラシで客を呼び、現場は矛盾だらけの地獄と化す

「期待して来店=騙されたという怒り」に変わる現場の悲鳴。それでも経営陣は見て見ぬふり

「報告書が出た」その瞬間、胸がザワついた

景品表示法違反の恐れ、俺たちの現場は証拠の山

消費者庁が2024年4月、「買取サービスに関する実態調査報告書」を公表し、景品表示法違反の恐れがある広告例を明示した瞬間、直営現場の多くが凍りついた。自分たちが配ってきたチラシ、貼ってきたポスターが、その「問題表現」の典型例だったからだ。参考価格の虚偽表示、永遠に終わらないキャンペーン…あれは全部“指摘済み”の違法すれすれ表現。現場社員には法令順守の説明など一切なかった。怒りと戸惑いが交錯していた。

来店者の怒号「騙すつもりだったの?」

客がチラシを片手に言う。「ここに高く買うって書いてあるだろ」――何度このフレーズを聞いただろう。正直に言えば、私たちも“高く買い取れないこと”は分かっていた。でも本部は「言い訳するな、対応しろ」の一点張り。謝るのは現場、怒鳴られるのも現場、真実を知るのも現場。法律違反の疑いを放置し、現場に矛盾と責任だけを押し付け続ける組織に、未来はあるのか?