若者に“金を使わせる”ことで忠誠心を測る…経営陣の反社会的価値観が作る昇格システム
「辞めない奴はローンを組む」理屈で社員を縛る仕組み
何人も見たローンを断った社員の昇格話の消滅
ある若手社員は、車のローンが通らなかったという理由で、内定していた昇格の話が取り下げられた。また、別の社員は高級車の購入を断ったことで、出世の道が事実上閉ざされたという。これらは一時的な判断ではなく、組織全体で“ローン=忠誠”という基準が根付いている証拠である。
このような価値観は、社員の能力や実績ではなく、経済的な縛りで行動を制限しようとするもので、近代的な組織運営とは程遠い。

“辞めさせない仕組み”が出世の条件になっている異常さ
出世に必要なのは実績ではなく、「辞めないと見込める行動」をとること。たとえばローンを組んで生活基盤を縛るような行為が、それに該当する。経営陣は、こうした“逃げられない状態”を出世の条件としており、それが会社への忠誠の証と見なされている。
この考え方は、会長の自費出版物の中でも反映されているほど根深いものであり、経営陣の発想そのものが、社員の人生設計を企業の道具としてしか見ていないことを浮き彫りにしている。

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